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古典文法第九回:「助詞の勉強法(総論)」

<この記事の内容>:『助動詞』と並んで、重要品詞の1つである”助詞”の全体像を掴むためのページです。

<助詞シリーズ1>:一旦このページで大体の意味と働き/特徴を紹介し、次回以降の記事(作成中です)でそれぞれの種類(格助詞・接続助詞etc,,,)の詳細などを解説していきます。

<今回までの古典文法シリーズ>:「古文文法を0から解説!記事総まとめ」にて、品詞・用言の種類と活用・助動詞の主なものの活用・接続・意味、などをまとめています、

助詞とは何か

次の項で”品詞マップ”を再掲しますが、助詞はそれ単体では意味をなさない『付属語』で、かつ、その中でも活用しないもののことを言います。

品詞の振り返りと”助詞”

助詞はこのイラストの一番下にあります。

古典の品詞一覧・分類マップ

(詳しくは→「古典に登場する10個の品詞のまとめ」へ)

助詞の種類とそれぞれの意味

さて、大きく分けて6種類ある『助詞』の大まかな意味や使い方をここにまとめていきます。

格助詞とは

初めは「格助詞」を見ていきます。英語でも『主格』や『所有格』が有りますが、それらに近い働きをします。

格助詞の種類はかなり多いので、まずは「〜格」の種類によってざっくりと分類しています。

(さらに詳しくは「格助詞」のまとめ記事にて解説・分類します)

主格

主格は『〜が』と訳します。述語(動詞)の主語(体言)を示します。

ex)「犬の鳴く〜」であれば『犬が鳴く〜』と訳す。

この例であれば、犬=主語 :「の」=格助詞:鳴く=述語

連体(修飾)格

連体格は、梅の木(そのまま今でも意味が通りますね)の様に「〇〇(が/の)△△」【体言と体言の合間】にあって、主に『〜の〜』と訳するものです。

準体格

『〜のもの 』という風に訳します。

今でも『この車は誰の?』と質問すると、『僕/私。』と答えます。ここでの『の』は『僕/私のもの(車)』を表しているのですね。

次の連用格のところでも書いているのですが、助動詞に比べて助詞は「活用」も無く、そのまま現在でも使っているものが多いです。

故に(もちろん種類が多いのは確かですが)いくつかの識別や特殊な例外に注目することで、かなり効率よく習得できます。

連用(修飾)格

少々種類が多いですが、『の/へ/を/に/と/より/にて/して』などがあります。

ほとんど現在の日本語に同じ意味で残っている+訳する必要がないのですが、「の・して・より・から」は訳し方に気をつけたり、他の格と識別しなければいけないものがあります。

同格

〜でと訳します。

 

接続助詞とは

文と文の間にはさまって、文字通り“接続”して意味を加えてくれるのがこの【接続助詞】です。

意味の詳細は接続助詞の記事に譲りますが、まず『順接、or、逆説』×『確定条件、or、仮定条件』で4通りの組み合わせ。そのほかにも「単なる『順接・逆説』、『詠嘆』、『打ち消し』、『継続』etc,,,」があります。

そして最後の一つは『単純接続』というもので特に意味はありません。

重要な接続助詞として、『ども、とも、ど、て、で、を、ば、が、に、ながら、つつ』等があります。

ここでは、初めの順接確定〜逆説仮定までの訳を少しだけ紹介しておきます。

順接確定

順接+確定の場合は次のように訳します。『〜なので〜』

順接仮定

順接に仮定が加わっているので:「もし・・・ならば〜」

逆説確定

こちらは、逆説+確定で「〜だけれど・・・」

逆説仮定

確定の代わりに仮定が来ると、「もし・・・としても〜」

のように訳していきます。

係助詞とは

本来、文は『終止形』で終わるのが普通です、

が、文中にこの『係助詞』(かかり〃、or、けい〃)があると、文末の活用形が”已然形”や”連体形”に変化します。(=係り結び)

『係り結びとの関係』と代表的な係助詞の分類

特に頻出の5つの係助詞をここでは紹介します。

「ぞ・なむ・や・か・こそ」

この5つを【結びの活用形(文末が何形になるか)】で分類すると、

已然形で終わるもの

上の表にあるように、文中に「こそ」がある時のみ已然形が文末にきます。

連体形で終わるもの

一方で、「ぞ、なむ、や、か」が文中にあるときは文末が連体形となります。

 

次にこの5つを【意味で分類】すると

強意

1つは、助動詞の時も登場した「強意」の意味となる「こそ、ぞ、なむ」

・こそ

・ぞ

・なむ

疑問/反語

もう一つのタイプは「疑問」・「反語」です。これは以下の

・や

・か

が該当します。

疑問の訳:「〜か?」

反語の訳:「〜だろうか?、いや、・・・ない。」

間投助詞とは

”間投助詞”はあまり聞きなれないかと思います。

特別、なにか訳す必要がないものがほとんどで、むしろその他の種類の助詞などとの『識別』の方が大切です。(よって、識別編の記事でとりあげます。)

副助詞とは

用言(動詞/形容詞/形容動詞)に付いて修飾する(まるで『副詞』の様な)役割を持ちます。

修飾する意味と訳の例を4つほど挙げると、

・『類推』(〜さえ)

・『限定』(せめて〜だけ)

・『添加』(〜までも)

・『強意』(ひどく〜/特に〜)

etc,,,主なものだけでも、7種類以上あります。

終助詞とは

『終助詞』は言葉の初めに”終”の文字があるように、文末に用いられ、次のような意味を文章に持たせる助詞のことを言います。

「禁止の終助詞『な』」

〜な。  の形で終わると、「〜するな」という意味になります。

(現在の日本語でも同じく『禁止のな』は使いますね?)

他にも、重要な終助詞として、

”願望”の『なむ』・『ばや』

未然形接続をする「願望の『なむ』・『ばや』」ですが、それぞれ願う対象が異なり

『なむ』は自分以外の他人へ『〜して欲しい』

一方で、

『ばや』は自分が『〜したい』

という時に使用されます。

”念押し”の「かし」

文末+〜かし。の形の「念押しの『かし』」

訳:「〜よ。」

”自分の願望”;「にしが」「てしが」・・

連用形に接続する「(自分の)願望を意味する『にしが(な)・てしが(な)』」

訳:「〜したい」

”願望(実現不可能)”:「かな」・「もが(な・も)」

助詞や体言に接続する「(実現不可能な)願望を意味する『かな』・『もが』・『もがな』・『もがも』」

これらの訳は、「〜であったらなぁ」や「〜があったらなぁ」という風にします。

※あくまで『実現不能』という前提が重要です。

まとめとさらに詳しい続編へ

今回は、6種類の助詞を「名前と役割」に分けて、(係助詞であれば『ぞ・なむ・や・か・こそ』)の様な各助詞の代表的なものを取り上げました。

助詞はとにかく量が多いので、うまく工夫して(音読やゴロなど)早めに頭に入れておく事が大切です。

『次回予告』:今日の内容を土台として、”個々の助詞別”にさらに掘り下げ&定着させる為の”練習問題”などに進みます。

古典文法シリーズ

古文の文法シリーズもかなり増えてきました。今一度、不安な分野があれば見直しておきましょう。

〜品詞と全体像と用言編〜

第1回;「古文に出てくる品詞:全10種類を整理・解説

第2回:「動詞の活用のタイプまとめ

第3回:「残りの用言:形容・形容動詞まとめ

〜助動詞の意味・活用編〜

第4回:「助動詞の学び方・覚え方(総論)

第5回;「連用形に接続するタイプの助動詞まとめ

第6回:「未然形に接続するタイプの助動詞まとめ

第7回:「終止形に接続・その他接続タイプ

第8回:「(作成中です)識別法とそのコツ総まとめ」

〜助詞の意味編〜

第9回:「(今ここです)」

第10回:「(作成中)各助詞別の詳しい解説と問題」

〜古文法まとめページ〜

>>「古典文法の解説記事を総まとめ!

 

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