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執筆者・編集者プロフィール
安田周平
個別指導塾YES/YESオンラインスクール塾長・船場物産株式会社代表取締役社長。
理数・情報系記事とデータサイエンスの為の基本レベルの線形代数等の解説記事を執筆しています。

古典(古文)を攻略!シリーズ第一回『品詞』

<このシリーズについて>

「理系で古典が苦手」といった人から『0から古文を学び直してみたい』と言う方まで、わかりやすく基礎の基礎から古文を解説するシリーズです。

できるだけ”丸暗記”にならないよう、理解しながら覚えるための“イラスト”や解説を挟みながら進めていきます。

2019年8月29日:(NEW!):古文文法の総まとめページを作成しました!この記事の最後にリンクを置いています。

<今回の内容:文法の初歩:品詞>

古文を読めるようになるには、英語などの言語を学ぶ時と同じように、『単語』・『文法』そして、『(その国や時代の)一般的な教養/常識』が必要になります。

このシリーズでは、(単語や常識をはさみつつ)『文法』を主に解説します。

その文法も「動詞」や「助詞」などの”品詞”の意味が分からないと、いくら解説文を読んでも??となってしまいます。そのため、今回は「品詞」の種類と意味を学んでいきます。

品詞とは?その分類

品詞というのは、言葉を役割によって分類したものです。具体的に見てみましょう。

品詞の分類図

品詞の分類図を作成したので、一度目を通しておいてください。

古文の品詞一覧・分類マップ

(詳しくは次の項で紹介します。)

品詞の分類:自立語8品詞と付属語2品詞

グループに分けて、うまく覚えていきましょう。英語など別の言語や、現代の日本語と対応させて考えてみるのも一つの手です。

自立語の意味と種類

自立語は以下の8種類の品詞から成り、その名の通り「単独で」意味が分かる語という風に今は考えておいてください。

付属語は(次の項で詳細を説明します)「必ず」自立語にくっついています。

では早速「動詞」から順に8種の自立語をそれぞれ紹介します。

動詞とは(用言)

まず初めは「動詞」からです。動作を表す”動作動詞”や状態を表す”状態動詞”などがあり、特に難しいことはないと思います。ただし、

・『活用』についてはルールがあるので、これは次回詳しく解説します。

(例):書く、居る、etc,,,

形容詞とは(用言)

体言を修飾します。

注意すべきは「用言」であること、活用は「ク・シク活用」である点です。

(例):高し、らうたし、、

形容動詞とは(用言)

形容動詞は英語などでは出て来ませんね。ほぼ形容詞と同じ様な働きをしますが、『活用』の仕方が異なっています。(「ナリ・タリ活用」)

具体的には、「〜たり」・「〜なり」で終わるものです。

(例):あてなり、堂々たり、、、

(再確認:ここまでの『動詞・形容詞・形容動詞』は活用(次回「(作成中)活用とその覚え方」で解説)するため、『用言』と言う名前がついています。)

名詞とは(体言)

主語になる『名詞』は『体言』です。これも無数にあります。

(例):帝・(人名)・(地名)・etc,,,

自立語の中でもここまでの用言3つ+体言が特に大切です。

これから先の以下の4品詞は、優先度が少し下がるので(特に初めのうちは)必要な時に見返す様にしましょう。

接続詞とは

文と文を接続します。順接・逆説などの意味を持ちます。

(例):されど、かつ,,,

感動詞とは

感動や感嘆をあらわします。

(例):あな、えい、,,,

副詞とは

副詞は、英語でもそうですが”形容詞”・(”形容動詞”)・”動詞”を修飾します。

(例):いと、げに、etc,,,

連体詞とは

連体詞は名前の通り体言=名詞に連なって修飾を行う品詞です。

・活用しない 

(例):この、その、あの、等

 

付属語の意味と種類

付属語(全2種類)と自立語の最大の違いは、”付属語のみでは成立せず、常に自立語とともにある”という点にあります。

そんな付属語ですが、助詞と助動詞は読解や文法問題を始め、もっとも問われる品詞であり、最重要と言えます。

<品詞分類図を再掲しておきます。>

古文の品詞一覧・分類マップ

助動詞(活用する)とは

先述した通り、古文において最重要の品詞です。助詞と合わせてどれだけしっかりち理解できているかによって、古文の成績が左右されます。

※助動詞は【活用・意味・接続・識別】など覚える事が多いので、本シリーズ中の【助動詞編】でそれぞれのコツや識別のテクニックを含めて紹介します!

(例):『たり』・『けり』・『ぬ』、、、

助詞

助詞はさらに大きく5つ(格助詞・接続〃・終〃・係〃・副〃)に分けられます。

いずれも読解時に非常に重要になる (+接続/識別でKeyとなる)ものばかりなので、少しずつ覚えていきましょう。

(例):『の』、『が』、、、

古典第1回『品詞』まとめと次回『活用』へ

さて、今回はザッと品詞の種類とそれぞれの特徴・意味を見てきました。

これからの続編では、品詞の中でも特に重要なものと、それらの『活用』・『識別』・『接続』等々・・・について最小限の記憶で済む様に解説していきます。

古文・文法シリーズ一覧

古典文法第一回:「(今ここです)文法概観と10品詞まとめ」

古典文法第二回:「動詞の活用:効率的な覚え方やコツなど

古典文法第三回:「形容詞・形容動詞の意味と活用、種類

古典文法第四回/助動詞編第一回:「助動詞の全体像と学び方」(NEW!)

古典文法のまとめページ(NEW!)

第1回から最新記事までをまとめた古典文法の解説記事の総まとめを作成しました。ぜひブックマークして、復習・予習に役立てて下さい!

 

 

今回も最後までご覧いただき、有難うございました。

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