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執筆者・編集者プロフィール
安田周平
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漢文第一回:イントロダクション

この漢文シリーズでは、文系志望の方はもちろん共通テスト(予定)で漢文を得点源にしておきたい

・国公立大理系/医系志望、

・二次試験でも漢文が出題される東大理類志望者までを対象に、

0から漢文の読み方/勉強の仕方を解説していきます。

また一般教養として、ビジネスの世界でも役に立つ「漢文」を学び直したいビジネスパーソン、経営者の方にもオススメです。

漢文の勉強法(総論)

漢文は、古文と共に学ぶ事で非常にコストパフォーマンス良く得点できる分野です。

また、学習過程で登場する文(問題文・例文)は、孔子や孟子・荘子、孫子などの諸子百家による金言・格言や菜根譚、歴史書などから引用されている事がとても多いです。

それらを学ぶことは、大学入試のみならず人生やビジネスなどで必ず役に立つものばかりです。

ぜひ良い文章が出てきたら記憶に留めておきましょう。

ストーリーや、関連する四字熟語(故事成語)などと合わせて勉強することで、単調に思える句法などの記憶がとてもやり易くなります。)

漢文を読むために必要なもの

句法・句形の知識

漢字(特に副詞)の知識

漢詩の知識

それぞれ【各論編】にて追加紹介していきます。

漢文と古文の相乗効果

漢文を学ぶということは、自然と古文も学習しているかと思います。

歴史的には

漢文

古文

現代文

という流れになっているので、(漢文は古文ほど複雑なことは問われにくいですが)大きな相乗効果が期待できます。

古典:古文の文法カテゴリー

文語文対策と効果

さて、総論の最後に「文語文」に付いて紹介しておきます。

あまり学校や予備校などで取り組む事が多くはなく、はっきりと出題してくる大学も、一橋大学とあと数校程度です。

が、近世・近現代の日本史などでは頻繁に出てきます(例:明治〜戦前時代の憲法や政令など)

このように、漢文・古文的な要素が含まれた文語文対策としても漢文の勉強はとても有効です。

漢文の勉強法・読み方(各論)

ざっと漢文について全体像を見てきたところで、ここから具体的に漢文を読む、問題を解くために必要なtool(各論編)についてまとめていきます。

(出来上がった記事からこの各論の部分にまとめていきます。ブックマーク/お気に入りに追加しておき、必要時にご確認下さい)

漢文の基礎文法と読み方

まずは、漢文を読む順序を示してくれる以下『返り点』等を覚えて、正しく読み進める事が出来るようになる事が第一歩です。

返り点(レ点)

一二三点

上中下点

甲乙点

置き字

漢文の文構造(英語との類似性)

よく言われる事ですが、漢文と英語には文構造的に似ている点がよくあります。

(5文型のようなもの)

これを意識して、うまく利用する事で漢文読解に大いに役立ちます。

句法・句形

二つ目に、漢文で最重要な「句形/句法」です。

「A命BC」のようなものです。

これは『A、Bに命じてCせしむ』(使役)を意味します。

白文で出題されても読めるように、

・意味

・順序

・読み

などをしっかりと覚えていきましょう。

句形・句法の種類一覧

★再読文字

★二重否定

使役

否定

★疑問・反語

受身

仮定

願望

などなど。。。★は特に重要。

多種多様な意味を持ち、漢文対策において基本かつ最重要な分野です。

漢文の単語

3つ目は、『単語』です。

漢文で出てくる漢字には、意味は知っているのに「読めない」ゆえ、文章が読解できないと言うものが多いです。

例えば、『乃ち』は『すなわち』と読めないと読解や問題を解く際に不利になります。

『ひらがな』にすれば意味が簡単に取れるものもあれば、読み方がわかっても人によっては意味が難しいと感じる語もあるかもしれません。

(『苟も』は「いやしくも」と読みますが、そもそも「いやしくも」の意味を説明できるでしょうか?)

出来れば、単に読みを覚えれば良いだけですが、もともと国語(語彙)が得意でなかったりする場合は、その意味もしっかりと理解する必要があります。

漢詩の知識+(中国の歴史・文化・有名な書物の知識)

最後に、『漢詩』についての知識はセンター(共通テストに移行予定)、二次、私大問わず必要です。

あまり出ない学校や年もありますが、だからと言って後回しにしておくわけにはいきません。

(苦手意識を持って、あまりやらない人も多いですが、だからこそ差がつくところでもあります)

さらにプラスαですが、簡単な中国史や文化、初めにも紹介していた《諸子百家などの知識》等が少しでもあれば、それに関連する問題が出た時にグッと得点しやすくなります。

古文に比べると漢文の出典はそれほど多くないので、有名どころの知識を入れておいて損はないです。

(ただし、あくまで他教科との点数配分/残り時間などとの兼ね合いによります。)

漢文シリーズ(各論編の詳細)へ

古典の勉強法/文法その他記事一覧

次回からは、【各論編】にて紹介している内容を一つ一つ紹介していきます。

次回予告「(作成中です):レ点・上下点など漢文を読む順序を覚えよう!」

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