英作文の書き方と英語という科目についてまとめます
・受験において英語を早くから固めておくことの利点
・和文英訳と自由英作文の比較
・自由英作文の勉強の手順
・自由英作文を得意にするテンプレート
目次(タップした所へ飛びます)
大学受験での英語と他科目との関係
英語を早くに固めておくことのメリット(理系受験生の場合)
・英語は得点が安定しやすい
どうしても(余程飛び抜けて得意でない限り)数学や国語は得点が不安定になりやすいです。
各科目の安定性を比べると、英語≥化学>物理>数学>>国語(特に現代文)という序列になります(勿論人によって多少の変化はあります)。
・同じ時間をかけるなら、早めに英語を固めておくと、英数理と同時進行させるより圧倒的に効率が良い
これは英語が「学問」である前に「言語」であるということに由来します。
例えば、英:数:理 を 1:1:1の時間で勉強するよりも、早いうちに英語の比重を上げて完成させておくと、復習がてら 一日1英文を読むくらいでメンテナンスでき数・理に時間を割けるからです。
(単語などの基礎は、英文を読んでいると自然と復習できてしまいます)
英語を早くに固めておくことのメリット(文系受験生の場合)
文系受験生でも基本的には理系受験生と場合と同じメリットがあります。
ただ、安定性の順序とかける時間の科目は以下のようになります。(こちらも人により変化します)
地歴≧英語>国語(古文・漢文)>公民>国語(現代文)
国語は文系の方が比重が高い上、一朝一夕では成績が安定して伸びないので文系の場合は、「英・国を先に固めて最終学年で地歴公民をきっちり頭に入れる」戦略が最も現実的です。
英作文を得点源にする方法
和文英訳と自由英作文の比較
では、本題の英作文に入って行きます。ご存知の通り英作文には「和文英訳」と「自由英作文」があります。
どちらかというと自由英作文の方が難しく感じる人が多いですが、実は慣れると自由英作文の方が楽な事が多いです。
なぜなのか?を説明します。
和文英訳は難関大になるにつれてそもそもの日本語が難しく、和文→簡単な日本語→英語の順を踏まないといけないからです。
一方で自由英作は、自分の考え→英語とステップが一つ少なくて済みます。
自分の考えを簡単な英語で書ける様に主張を逆から組み立てていく感じです。
自由英作文の勉強の手順とテンプレート
とは言え、基本的な短文くらいは英訳できる様にならないと自由英作文に進めません。
そこで、次の順に勉強を進めて行ってください。
1;文法に抜けがないかのチェックも含めて、薄めの和文英訳の参考書/問題集を解く
これが第一段階です。実際、最難関大レベルの英作でも使う文法はせいぜい高1で習う範囲くらい迄です。
無理に難しい文法表現を使って採点者(プロの大学教授)に違和感を覚えさせるとかえって減点されます。
2;次に、使える英文のストックを増やす
『英作文は英借文』と昔から言われています。
試験中にフレーズを単語・文法に誤りなく、自然に作り出すのは相当英語力がないと大変です。
そこであらかじめ100〜300文(一文あたり20〜30単語くらいの文)を纏めた本があるので、気に入った例文集を何度も繰り返し覚えて行きます。
この時、丸暗記ではなく「この話はあり得ない前提で書かれているから、仮定法を使っているんだなぁ」という風に、使われている文法の意味も合わせて理解し覚えて下さい。
3;2のストックを活かして、簡単な自由英作文の問題集を解く
第三段階は1、2段階の確認と自由英作文特有の注意事項などを書いてくれている本が良いです。
これも薄めのチェック用の参考書を選んで下さい。
4;ココからが勝負!です。以下のテクニックをじっくり身に付ける。
・自由英作問題は、
(a)〜について論述せよ
若しくは、
(b)〜に賛成か、反対か理由とともに記述せよ
の二種類にほぼわかれます。
この時書きやすい主張を書いてください。
勿論自分の主張をしっかり記述するのがベストですが、上手く表現できない場合は反対の主張を書く事に切り替えることが大切です。
何故ならば、英作文において問われるのはあなたの理念や信念では無く、「筋の通った主張をしっかりと相手に伝えられるか」であるからです。
・次に英作文のテンプレートです。記述量にもよりますが、一般に下のような順番で論を進めていきます。特に三がポイントです。
一):結論(Agree or Disagree/I think that)
二):本文(理由)(Because/since)
三):譲歩(一の結論の反論を書く)(although/however,)
四):譲歩に対しての反論
五):結論の繰り返しとまとめ
三)の譲歩を入れることによって、文の説得力が強くなります。何故なら反対の意見を受け入れ、
四)で反論することによって相手の主張を先回りして潰しておけるからです。
五)については文字数との相談ですが、全く同じ事を書くのでは無く少し言い回しを変えるといいでしょう。
5;実際に赤本を見て自由英作してみる。志望校のレベルが高ければ、間に2〜3校の赤本を挟む。
ここまでくれば後は実戦演習あるのみです。いきなり赤本で構いません。
「赤本の使い方・選び方・始める時期〜ストックが無くなった時と対策まで〜」
但し、試験や学校によってよく出るテーマが決まっていて、自分がその分野の知識がないならば(つまり日本語でも小論文が書けない/議論ができない)まず知識を入れてから取り掛かりましょう。
以上、自由英作文を得意にするまとめでした。
今後も当サイトでは英語の記事も作成していきます。
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