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執筆者・編集者プロフィール
安田周平
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to不定詞の総整理

英文法の基礎として、to不定詞の「名詞的用法」・「形容詞的用法」・「副詞的用法」の使い方・訳し方、見分け方などをまとめて紹介します。

 例文→訳と解説の順に基本事項を整理していきます。

to不定詞の名詞的用法

基本:to不定詞の名詞的用法には、主語・補語・目的語として使い分けることができます。 

主語として使う場合

 To speak English is difficult. (英語を話すことは難しい。)

→ これはTo speak Englishが主語となる第3文型の文章です。

このように 【to+動詞の原形 】が主語となる場合、このto不定詞は名詞的用法となります

また、形式主語itを使って同じ文章を言い換えることも可能↓。

形式主語構文

「It is + 形容詞 + to不定詞」(~することは~だ。)

→ It is difficult to speak English. となる。また形容詞の後ろに「for+人」を付けることで「~にとって」と表すこともできます。

→It is difficult for me to speak English.私にとって英語を話すことは難しい。)

<訳し方のpoint>:Itを主語とする時には、itはto以下を指しているので訳す必要はない。

it〜to〜構文を用いる理由

to不定詞を用いることによっていくらでも長く主語を書くことができるが、英語は主語が長くなるのを嫌うためitを用いて主語を2語以上から1語に省略している

ex): To get up early and eat well and take some exercise and sleep well is important. 

この様な文章では主語が長すぎ、何を言いたいのか伝わりにくくなるので、仮主語を用い

It is  important〜

と先に「重要」と言うことを示した上で、後から何が重要なのか?を肉付けしていく形を取ります。

補語として使う場合

【補語】とは動詞を補う役割をし、主語と補語はイコールの関係にあります。

My dream is to be a teacher.

(私の夢は先生になることです。)

my dream to be a teacher とイコール関係となるので、このto以下は“補語として使われている名詞的用法”です。

目的語として使う場合

to不定詞は動詞の目的語としても使われます。

→I like English. (私は英語が好きだ。) この場合、英語を話すことが好きなのか書くことが好きなのかがはっきりしません。

しかし、to不定詞を使うとより具体的に表すことが可能です。

I like to speak English.

(私は英語を話すことが好きだ。)

I like to write English.

(私は英語を書くことが好きだ。)

また、次のような場合もto不定詞が目的語として使われます。

I want to read a book. (私は本が読みたい。) 

I try to read French. (フランス語を読んでみる。)

It started to rain. (雨が降り始めてきた。) 

他にも目的語として使われる名詞的用法は沢山あるので以下に紹介します。

いずれも頻出なので少しずつinputしていきましょう。

want to (~したい) / like to (~することが好きだ) / try to (~しよう) / start to (~し始める) / begin to (~し始める) / hope to (~することを願う) / wish to (~することを望む) / need to (~する必要がある) / would like to (~したいと思う) / promise to (~することを約束する) / refuse to (~することを拒む)

 

形容詞的用法

形容詞的用法とはto不定詞が名詞や修飾していることを言います。

詳しくは「品詞・五文型の記事(作成中)」で詳説しますが、形容詞→名詞の修飾をする品詞です。

a person to cook dinner (夕食を作る人) / a book to read (読むための本)

このように名詞を修飾していたら形容詞的用法となり、例文としては 以下のようになります。

→His ability to make a speech is wonderful. (彼のスピーチをする能力は素晴らしい。) /

What is the best way to study English? (英語を勉強する(ための)最も良い方法は何ですか。)

副詞的用法

 to不定詞の副詞的用法は、品詞の副詞と同様に【動詞形容詞副詞文全体を修飾】します。

意味・訳し方別に具体例を用いて見ていきます。

目的:~するために

 →I went to the library to borrow books. (私は本を借り(るため)に図書館に行きました。) 

※:熟語としても重要な

・in order to ~,
・so as to
~

の形をとることもあります。

原因:~して

→I was surprised to hear the news. (私はその知らせを聞いて驚いた。)

surprised/happy/glad/sad/sorry/shocked

などの感情表す形容詞、動詞のあとにきて、その感情を起こす原因を表す

形容詞を修飾

→This book is easy to understand. (この本は理解するのに簡単だ。)

この例文は第二文型(SVC)で、形容詞を修飾しています

程度:形容詞、副詞の程度を表す

 →She was too tired to cook dinner. (彼女は夕食を作るには疲れすぎていた。=彼女は大変疲れていて夕食を作れなかった)

   The classroom is so large as to hold 50 people (その教室は50人を収容できるほど大きい。) 

 He is old enough to go abroad by himself. (彼は一人で海外に行くのに十分大人だ。)

形容詞修飾の重要熟語

 too...to~ (~するには…すぎる) / so...as to ~ (~するほどに…だ) / ...enough to~ (~するのに十分なだけ…)

―総復習問題―to不定詞の見分け方

 次の文を名詞的・形容詞的・副詞的用法に見分けてみましょう。

(①から⑤までの直後のto不定詞の用法と、名詞or副詞的用法の場合にはどのような役割を果たしているか?まで考えて解いてみてください)

 I was surprised to hear that my daughter’s dream is to be a doctor to save people’s lives, but I believe that she has the ability to be a doctor and she began to study for it.

 

訳:私は娘の夢が人々の命を救うために医者になる事だと聞いて驚いたが、彼女には医者になる能力があると信じている。そして、彼女はそれに向けて勉強をし始めた。

   

Answer: 副詞的用法(感情の原因)  ②名詞的用法(補語) 

③副詞的用法(目的) 形容詞的用法 ⑤名詞的用法(目的語)

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