名もなきライター(@writer_noname)といいます。
受験生向けメディア、スマナビング様に寄稿ということで張り切ってまいります。
ちなみに、私は横浜国立大学経営学部を卒業しており、横国はとてもおすすめです。
なぜなら、物理的にも学問的にも、「東京的なもの」から離れており、自然に囲まれた地形は、横国のカルチャーを形成し、
しがらみのない独自の学問領域をつくりあげています。
さて、私は中学高校時代と、物理や数学のエピソードを集めるのが好きでした。今回はその話を書かせていただきますね。
ちいさな天才だったガウス
たとえば、数学者ガウス。『数学を作った人々』という本によると、ガウスはあまり洗練された子供ではなかったようです。
ちょっとだけ田舎っぽくて、言葉もなまっていて・・・。でも、数学のセンスだけは抜群だったのです。
算数の授業にて。「1から100をすべて足しましょう!」という問題がでたとき、真っ先に少年ガウスが答えたのです。
1から100の足し算は、101が50個になるので5050。なんとガウスは、自力でこの計算を、しかも本当に幼い少年の頃に、発見していたのです。
とっても素敵ですね。こうした才能の片鱗が幼少期からあることを知らせてくれるエピソードです。
アイザック・ニュートンのゆううつ
そしてこれは、数学小話が好きな私に大人の方が話してくれたエピソードで、出典はないものの、
アイザック・ニュートンに関して興味深い話があります。それは、アイザック・ニュートンはとても陰鬱な青年だったということです。
ニュートンのエピソードにおいて、もっとも多く使われるのが「落下してくるりんごをみて、万有引力を思いついた」というもの。
しかしこれ、違うという研究があるそうです。
なんと、ニュートンはギロチンの研究をしており、心の中で夜な夜な、嫌いなやつらをギロチンにかけて、処刑していたのだとか。
そして、落下するギロチンの刃をみて、万有引力を思いついたというものです。
すごく面白いと思いませんか?真偽は不明なものの、なんだかニュートンを身近に感じられるのは私だけでしょうか。
また、ニュートンの誕生日は12月25日とされているのですが、これも「イエス・キリストの降誕にふさわしいほどの業績」という意味が込められた、
ちょっとした小話だという話もあります。(諸説あり)
アインシュタイン大統領だったかもしれない
他にも、物理系のエピソードも大好きなのです。
天才物理学者アインシュタインは、ユダヤ人だったのはとても有名ですよね。
イスラエルという国は、1948年に建国されています。ちょうど戦争の頃です。
そして、実はアインシュタインを初代大統領に!という話が持ち上がっていたのです。
そんなオファーが来たものの、政治とは無縁に過ごしたかったアインシュタインは、辞退しています。
それが懸命な判断ですよね。しかし、歴史の歯車しだいでは、もしかしたら、
私たちは、アインシュタイン初代大統領という単語を歴史で覚えることになっていたかもしれないのです。
また、アインシュタインは、事務所にやってきた記者が、「どこで仕事をされているのですか?」と聞いたところ、
デスクから万年筆をだし、自分のもじゃもじゃ頭をコンコンと叩いて、「ここ」ということを示したそうです。
そういうエピソードも、アインシュタインのものだと思うと、最高ですね。
学問し、学べば、何も怖くない
みなさんはおそらく高校生で、学校で嫌なことがあるかもしれません。
苦手な先生、いじわるをしてくる同級生、理解のない親…そういった周りの人たちに、苦しめられているかもしれないですね。
でも、そんなときは、アインシュタインの人生を考えてみてください
。彼は学校ではまったく評価されませんでした。ギムナジウムには少しもなじめず、
チューリッヒ連邦工科大学でも、とりたてて優秀な学生でもありませんでした。
研究者として就職できませんでしたから、特許事務所に勤めていたのです。
そしてその特許事務所の勤務ぶりも、真面目に働いてはいたようなのですが、
出世するというわけでもなく、人から見たら、きっと平凡な、もしかしたら、劣った、人だと思われていたことでしょう。
しかし彼には内面の自由があったのです。物理の課題を考え続けること。
他人から何を言われ、何を思われようとも、人生において大切なのは、学問すること。
自分が興味をもった好奇心のままに思考をめぐらせ、頭の中で考え続けること。
きっと、それこそが、人生を救ってくれることでしょう。偉大な科学者も、同じ人間なのですね。
そして、人からどう思われようと、科学的研究をやめなかったからこそ、
最後はまわりのほうから、天才だと思われるぐらいの業績が出たのではないでしょうか。
科学は物語を知ることで、もっと好きになれます。
ぜひぜひ、困難に直面したときは偉大な科学者の人生を想像してみてください。