「地理のすゝめ」
2018/06/16更新:続編:独学・基礎から学ぶ地理Bの第一回を作成しました!
2018/11/16更新:「ケッペンの気候区分の解説記事」を作成しました。
普段このサイトでは主に物理、化学、数学の理系科目の記事を書いていますが、今回は初めて「社会科目」について書いて行きたいと思います。
センター試験や(まだ未確定ですがその後継の到達度テスト)に於いて、理系の受験生でも最低1〜2科目は地歴公民から試験科目を選ぶ必要があります。
特にこのサイトの読者層を考えると、社会科目であっても9割は要求される医学科や、
東大、京大、文系最難関大の志望の受験生が多く、
暗記量;勉強量が多い代わりに比較的点数が安定することが多い世界史B・日本史Bを選択することが多いと思われます。
なぜ地理を勧めるか?
ではなぜ地理をわざわざ取り上げるのかと言うと、地歴公民の中で地理はかなり「教養が身に付く」科目だからです。
そして、それぞれの専門科目ほど深くは掘り下げませんが、
世界史・日本史・政治経済・地学などあらゆる科目が有機的に繋がっているので、
最初の流れをつかめば学びやすい構造をしています。
また、社会人や大学生/就活生にとっても、
地理はビジネスに必須な一般常識を身に付けることができるのでおススメです。
一例を挙げてみましょう。
「フェアトレード」という貿易の仕組みがあります。
これは、発展途上国の農産物に一定の基準を課して、
それをクリアした製品を正当な(フェアな)価格で取引する事で、その国の生産者の生活の質を上げるものです。
この仕組みができた裏側には、
植民地支配といった世界史的要素があり、
又その代表的な製品の一つでもあるコーヒー豆等の値動きに関しては、
先物取引と言った経済的要素や生育条件に係る地学の要素もあります。
更にその輸送法やルートetc...数え上げたらきりがありません。
一つの科目でこれだけの様々な知識が(しかも体系的に)得られるものは中々有りません。
そして、統計などを読み取り、深い思考力と処理能力が要求される科目である事も特筆すべき点であると考えます。
当サイトのコンセプトは、「liberal arts」の涵養であり、
文理の融合です。単なる「知識」は直ぐに調べることが出来る時代です。
残念ながらそのスピードと量に人間は追いつけません。
が、だからこそ機械が出来ない「智慧」の源としての「地理のすゝめ」を執筆した次第です。
と、硬めの文章を書きましたが_φ( ̄ー ̄ )これからちょくちょくと地理の記事もupしていきたいと思います。理系科目の息抜きに是非読んでみて下さい。
ケッペンの気候区分図の解説記事を作成しました
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